私は大手町プレイス内科。
毎月の血液検査、尿検査。
今回はレントゲンと心電図の検査もやった。
主治医は田嶼尚子先生。
その田嶼先生が、
東京慈恵会医科大学教授のころの、
新聞のインタビュー記事。
今回の検査結果は良好だった。
ヘモグロビンA1cは改善された。
中性脂肪も尿酸値も基準内。
レントゲン撮影の画像を見せてもらった。
田嶼先生は「若者のようよ!」と褒めてくださった。
ありがとうございました。
さて、自宅のそばにある、
まいばすけっと。
イオンの小型スーパーマーケット。
今年2月末時点で1204店舗。
昨年2月決算で2904億円。
こちらは商人舎オフィス近くのまいばすけっと。
コメ売場は完全に売り切れ状態。
下段の5kgのあきたこまちは本体4099円。
中段の2kgのあきたこまちは1999円、
コシヒカリは2099円。
「お客さまへ」のPOPでは、
「お一人様1点のみ」の告知。
この状態からは早急に脱しなければならない。
商人舎流通SuperNews。
農水省news|
5/27/14時時点の「備蓄⽶売渡し」の申し込み状況
イオン商品調達㈱をはじめ、
イトーヨーカ堂、ヤオコー、
万代、OICグループなど、
主だったチェーンが出揃った。
5月27日午後2時時点。
その後は公開されていないから最新の情報。
イオン調達が2万トン、
PPIHが1万5000トン。
サンドラッグが三番手で1万2866トン。
オーケーが1万500トン。
1万トンがOICグループ、
アイリスアグリイノベーション、
楽天グループ。
次にヤオコー9944トン。
なぜ1万トンで申請しなかったのか。
きちんと数字の裏をとって、
この申し込みになったのだろうが、
ヤオコーらしい。
それから万代の8000トン。
万代はもっと売ると思うが、
「松竹梅」の考え方が基本にあるのだろう。
イトーヨーカ堂とシジシージャパンが5000トン。
控えめな印象だ。
いずれも2022年米の申し込みが多い。
宮﨑文隆君が、
facebookに書いている。
まさしく正論で大いに賛同したい。
「備蓄米という公共財の適正な供給方法として、
販売実績(年間1万トン以上)に基づいた、
事実上大手小売業限定の随意契約について、
なんとなく違和感が生じた」
この違和感は確かに、大いにある。
「まずは制度劣化による失策を棚上げして、
さもスピード感をもってやっています、
という姿勢がそもそも、
気に食わないというのもある(笑)」
「(笑)」は書かないほうがいい。
「これは選挙対策と小泉贔屓の、
メディアクロスだから仕方がないか」
その通り。
「だがリアルオプションとして、
拙速でも実行する、という点は評価したい」
これにも同感。
「国民の生活を守るという大義名分で
大手小売業が随意契約に参加するのも、
筋は通る」
そのとおり。
「だが緊急性とスピード実現性を盾に、
①大手に絞って客数に直結する、
コモディティである米を安価に提供
②随意契約を結んだ企業が値下げする
③中小は追従を迫られ体力を失う
④結果的に寡占化が進行、
ということにつながらないだろうか」
そのとおり。
現象として寡占化が進むことは確かだ。
この理屈は日本の農業全体に向けても、
今後、当てはめられるだろう。
「本来は、立法府が、
今回のような状況を想定した公共財の
適正な供給方法についての
ガイドラインを提示すべき」
そのとおり。
「行政や公取が、
公共財の選別供給が市場におよぼす影響を調査し、
事前シミュレーションすべき」
これも正しい。
「中小企業庁は、販売実績がなくても
『共同申請枠』を確保するなどの
中小にも目を向けた施策を検討、入れ込むべき」
これもそのとおりだ。
「『大手で当初の上限達してしまいました』では、
まさにお粗末極まりない」
言い切ったが、そのとおり。
「緊急性を盾に、
ただでさえ退廃、劣化が深刻な
政治行政の裁量に無批判に任せれば、
商業の多様性、倫理、適正な競争も
奪われていくのではないか、と考えてしまう」
宮﨑君は商業界時代に私が採用し、
販売革新編集長に任命した人財だ。
正論を丁寧に、論理的に述べてくれて、
実にうれしい、頼もしい。
私が書かなければいけなかった、
と反省したほどだ。
「本来、公的資源の配分には、
『透明性、公正性、説明責任』が問われるが、
『緊急対策』『物価抑制』という大義名分のもと
基準なく裁量の発動、選別的恩恵付与は、
行政倫理の根幹をも揺るがすものではないか」
「かつて渥美俊一先生は、
GHQが主導した商業民主化政策の中で、
『これからの流通は
国家の制度設計に頼ることなく、
民が自ら設計し、管理し、
育てていくべきもの』と喝破し、
『自主独立形体のチェーンストア企業』づくりを
単に小売業の効率化、規模化を
目指したものではなく、
他に任せず志ある商人たち共働し、
国民生活を支える経済インフラを築く
運動体に仕立てたことを憶い起こす」
これにも同感だ。
渥美俊一の「経済民主主義」である。
その志は私たちが継がねばならない。
倉本長治主幹も渥美先生も、
政治と宗教には口を出さない、
と言い続けたが、
今のような状況が生まれたら、
政治の考え方を正しただろう。
ただし、イオン調達をはじめ、
多くのチェーンが申し込みをしたことに対して、
リアリストの倉本も渥美も、
「誰よりも早く、どんどんやれ!」と、
奨励したに違いない。
渥美は寡占を否定はしなかった。
むしろ推進した側だ。
倉本も渥美も、
政治に媚びるな、
インディペンデントであれ、
と諭した。
それでも商売は、
「利は元にあり」と言った。
備蓄米に関しては、
倉本長治と渥美俊一に、
学ぶことができる。
それは私たちの矜持であり、
強みである。
〈結城義晴〉